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薬膳ってホント?

やくぜんsw089.jpg

「薬膳」という言葉が巷で見受けられるようになったのは、ここ5年位のような気がする。


どーも、この薬膳という言葉、しっくりこない。

検索してみても、どこもかしこも似たような同じような雰囲気である。

韓国系の方は特にひどくて、金太郎飴のようにどこをみても同じ言葉、同じ文句で
埋め尽くされている。もはや必殺技と化した「三国時代から云々」(笑)。
紀元前後からいきなり1800年代に飛ぶこともざら。
高級感と伝統感を出そうと必死である。


ソウルsoul_1888.jpg
1888年のソウル。
そこいらで排泄していたので、古い土中を調査すると寄生虫の卵の形跡が
うじゃうじゃ見つかるそうです。


国民の1割から3割に満たない貴族階級が支配していた李朝で
現在の国民の9割が下層民や奴隷の子孫なのに、
宮廷料理なんて流出しても残るわけがないだろう・・・。
「残飯の使い回し」が当然の文化で、薬膳も何もない。



ただ、そこいらの雑草や雑穀、木の実などを可食することに関しては
生産力の乏しい地で、それこそ民間の伝統として過酷な生活環境にあって
磨き抜かれているとは思う。




さてその一方、「中医」をうたっている薬膳の方も、あまり区別がつかない感じだ。

なんだろう。漢方や鍼鍼灸のサイトを見るのとはまた違う感覚だ。
薬膳の検索ではまったく情報が連鎖してこないのだ。
五行であるとか経絡であるとか、養生法であるとか、そういう
事柄がほとんどひっかからない。


易風水~太極拳~鍼~漢方はつながるし、もちろん食に関する情報も得られる。
が、薬膳からはまったく繋がらないのだ。
たいていは情報や知識がある程度はリンクしてひっぱり出せるのだが・・・・。


私の太極拳の先生は台湾人で、易を修めるので(漢方や鍼灸はしないが)陰陽五行の
知識はある。その同輩の先生や気功系の先生にもあったことがある。

雰囲気として、「薬膳」のやの字も出てこない。
専門家ではないから当然だが、巷にあふれる「薬膳!」みたいなニオイはまったくない。


これはほとんど勘なので、根拠はないのだが・・・・。




たとえば「太極拳」は中共で造られたものだ。
造られたというか、もともとあったもから武術的要素を骨抜きにされて
健康体操として再構築したものだ。
日本に「太極拳」としてもたらされたのは、はっきりいって市場開拓。政治的要因が大きい。
どーにも、共産や民主が多いような気がする。
初めて公式に大陸で太極拳を習得した日本人は「政治の片棒を担がされた」と
後に述懐している。


私の方は台湾・国民党系の太極拳なので、また趣が異なる。
日中国交正常化前に台湾からの文化特使として王樹金老師によってもたらされたが
名称を「正宗太極拳」としたのは「これが本当の太極拳」という表明だろう。
「正宗」には「正しい、本当の」という意味がある。
「王樹金の太極拳」ではなく、「本当の太極拳」としたのだ。

もっとも、王樹金老師もあまり太極拳にこだわりはなかった節がある。
本来的には別の拳法がメインで、そこはあくまでも「お仕事」ですから。


で、「武術太極拳」なんて中国と日本以外でまともに取り組んでいる国は少ない。
マスコミがそう見せているだけだ。
今や日本は中国の体育大学出身者の出稼ぎ先と化している。

欧米人は、同じ「見た目重視」なら空手の方が好みのようだ。
武術太極拳はさすがに非現実的な動きが多いし、もともと競技スポーツとして
表明しているから、それはまぁ当然。


「太極拳」も「中国色」がわりと脚を引っ張っている感じがある・・・。
上手くインド色を取っ払って、セレブのフィットネスとして確立した
ヨガの方が印象はよい。



「薬膳」もまた、中共によって新たに造られたモノであることは間違いないだろう。
そして韓国とどう関与しているのか、謎は多い。
韓国にしてはお決まりの起源主張も狂ったようにしてないし、
テンプレートのように広まっている。

そこは元・宗主国中国のことだから、韓国人の扱いに関しては
世界でいちばん上手だろう。


薬膳でよく聞く「薬食同源」という言葉は「医食同源」を元に造られた言葉だそうだ。
薬膳という言葉は1980年代に造られたらしい。
医食同源は実は出自は日本らしい。


その人に合わせたオーダーメイドなどを謳っているので、基本は漢方と変わらない。
といって、まともな漢方薬を揃えているととんでもなく金がかかるし、
今どきは材料の入手にも困難だ。
もともとは金持ちの「養生法」だから当然だ。
風水も金持ちの防衛法だからな。そうでもなければ逐一、門の位置や角度なんて
変えていられない。


となると、現在の市場で入手しやすい食材を元にした漢方の簡易版・量産型というところで、
いうなれば小遣い稼ぎということかな。




さて、効くかどうか、個人的な所感としては、「気分の問題」かな?


化学調味料をバカスカ入れて漬けてある焼き肉をたっぷり食って
「セロトニン」をがっつり放出しているのと変わらんと思うがな。



そもそも「薬膳」としての最大の必要条件は料理として「美味い」こと。
「食」なのであればとうぜん。

そうでなければ焼き肉以下のしろもん。

薬膳云々を云う人の料理の腕がイマイチであることを
身体にイイって云うだけで、肝心の「味」をごまかしているんじゃないのか?

やくぜん99fa89e04f8f81a66ebc7928853b7d01.jpg
不味ければ栄養にもならん。


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鈴鹿医科大、「世界初」の薬膳学会設立

(2013年12月16日 16:52)


三重県鈴鹿市の鈴鹿医療科学大(豊田長康学長)は、東洋の伝統医学と西洋医学を融合させた薬膳に関する学術研究を推進するため、一般社団法人日本薬膳学会を設立したと発表した。設立は11月28日付。同大では、中国の天津中医薬大と連携し、来年春から新たなカリキュラムを開始。修了者に認定試験を実施し、合格者を学会が「医療薬膳師」として認定する。鈴鹿医療科学大によると、薬膳に関する正式な学会は「世界初」という。【敦賀陽平】
http://www.cabrain.net/news/regist.do;jsessionid=09611C80BC5BD5FD799A51FB15084DE7

**************

薬膳に関する学会が出来たのが2013年ですか。
やはり新しいな。



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