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2018年 夏越の大祓

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枚岡神社サイトより勝手にお借りしています


凡そのところでは6月30日に執り行われているであろう「夏越の大祓」
日の都合もあり、一足早く「夏越の大祓」を済ませてまいりました。

昨今ではもはや説明も不要でしょうが、1年の前半の最終日にあたる6月30日に行われる行事であり、年末の「師走の大祓」と同様に罪や穢れを祓う神事です。大祓えを現在の六月・十二月の晦日(月末日)ではなく、旧暦、または独自に7月や8月などに行なっている神社もあります。

「形代ながし(かたしろ–)」「茅の輪くぐり」などが有名ですね。

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これも勝手に拝借ですが、犬形代なんてものがあるんですねぇ!


私は氏神さんで済ませてきましたが、そこは大々的に「夏越の大祓」をやっておりません。なので、いつもの神恩感謝の祈祷の中でやってもらえることになりました。
流れとしてはこんな感じです。5月末です。

私「6月末に、ひとつ祈祷を・・・」
私「大祓代わりということではありませんが、半年を無事に過ぎた感謝もありますので」
私「7月は7月でいつものおついたち参りの祈祷もお願いします」

・・・という感じで話していたら「だったら大祓の奏上をやりましょうか」と神職さんが提案してくれました。
このあたりは大神様との「仲執り持ち」である神職さんの最もやりやすいやり方を尊重しておりますので、その場その時のことに任せています。

罪や厄を祓うというよりは一年の内の半年を無事に過ごせた感謝を奉げる意味、後半のスタートを心掛ける意味の方が大きいです。また、先の関西の地震においても、家も家族も無事であり、職場も被害が奇跡的にマシだった感謝を込めて玉串料はけっこう弾んでしまいました(苦笑)。

結局、「神の加護を求める」投機的な意味で、これが「御蔭信仰」になってしまうのか、自分としては後で悩む結果となりました。あるいは、浮かれてしまって分不相応な金額であったのか、だとしたら恥ずべきことです。

あくまでも日々生きていることの感謝のみを奉げる、これが肝要なのです。だがしかし、難しいものです・・・。
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当日は強い風の吹く日でした。スーツを着ると少々暑い時期になってまいりました。
すでにスタンバイしている神職さんに「まさに祝詞にあるように、吹き払う風のごとく云々・・・ですかね?」と軽い口を叩いて、昇殿。
「大祓詞」を渡されて、軽く手順の説明を受けます。いつも神恩感謝の祈祷の流れの中で「大祓詞を奏上」と云ったら、そのあとについて読み上げてください、とのこと。
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いつもの流れの中で大祓の奏上が始まりましたが、やはり私の「息が続かない」「区切るタイミングが合わない」です。昇殿して自分の声で奏上するのは初めての事ですから、緊張もします。


奏上に続き玉串奉奠を経て、滞りなく祈祷も終了。撤下品を頂きます。今回はどうなるんだろうと思っていたら、破魔矢と絵馬、そして神札と撤饌。(うちの氏神さんの場合だと)「厄除け」と「神恩感謝」とが混ざった感じですね。

式も無事に終了し、上半期の終了と下半期の始まりという、ひとつの節目を体感することができました。


御朱印集めもなかなか楽しいとは思いますが、昇殿参拝(≒正式参拝≒祈祷)の贅沢さ、奥ゆかしさ、面白さを知ってしまったら・・・と思いますけどね。



今回の御神前のお酒
〇玉旭 premiumシリーズ BLUE 大吟醸 生酒 720ml×2
玉旭酒造@富山

Whiteしか飲んだことがありませんが、玉旭の確かな味と涼しげなブルーの瓶で即決。

初めての2本奉納。
酒屋さんで縛りをお願いしました。

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「ゴールデンカムイ」 TVアニメ版 第一期終了 [ゴールデンカムイ]

「ゴールデンカムイ」 アニメ全12話が終わりました。
基本的にお察しレベルの作画。まるっきり”ゾイド”のヒグマや狼。異常に早口のアシリパさん・・・などなど、最初の1,2話はどうなる事かと思いましたが、「二瓶鉄造篇」から急加速になり、「辺見和男篇」を経て「家永カノ篇」では最高の出来栄えだったと思います。作画の拙さは演出と声優で補ったカタチですね。


尺の関係でアシリパさんが終始、早口だったのは残念ですが、アシリパさんも杉元も声がドンドンハマってくるのが素晴らしかったです。杉元のグルメパート、乙女パート、そしてキリングマシーンパートと、原作の雰囲気を損なわない形で見事に演じていたと思います。アシリパさんの変顔も言わずもがな、です。
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杉元「それ食べてもいいオソマだから」

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脚本、演出、作画などの都合で原作よりはどうしても情報量が抑えられてしまいます。
ただ、現在連載中の原作を意識した場合、10話でキロランケと杉元の初見シーンはあきらかに(原作で明らかになった)キロランケの正体を意識したつくり、後々の展開を髣髴とさせる(特に杉元の反応)ので、そういう面白さはありましたね。


10月に第二期が始まるとのことですが・・・・・・どうやら「親分と姫」が省略される見通しです。
ラストでは家永カノがいきなり江渡貝くぅんの「人皮本」のことを話し、鶴見中尉が夕張炭鉱での墓荒らしを調査するシーンが描かれていました。

原作の中でも屈指の面白さの「親分と姫」が省略されてしまうなんて・・・・。
絶対強者のヒグマが3匹も襲来する中で繰り広げられる親分(若山輝三郎)と姫(仲沢達弥)の純愛物語。
キロランケが競馬で親分の八百長を妨害したために狙われることになるのですが、いろいろあって、ヒグマに襲撃されて山小屋の中に全員が避難することになります。


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姫「親分が浮気するからだ!」
親分「あれは金で買った男だと言っただろう。まだ根に持ってるのかッ」

杉元「おまえらの痴話喧嘩はどうでもいいから早く弾薬取ってこい!!」

緊迫する状況の中でたいへんコミカルなやりとりがなされています。
テンプレートみたいな展開なのですが、素直に面白い。

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全員が心の中で「姫?!」とツッコミます。


その後、姫が逃げそこなってヒグマに襲われますが、そこはさすがに親分。捨て身で救出に向かい、命をかけてヒグマを撃退します。
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作中屈指の純愛物語で、とても感動できるシーンです(棒読み)。


「家永カノ篇」の出来栄えを考えれば「親分と姫」を省略するのはとても勿体ないと思います。
第二期でいきなり江渡貝くぅんも原作を知らない人はびっくりするので、ワンクッションの意味も込めてぜひ放送してもらいたいですね。


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アニメ版の家永カノ。”食前、食後”の声の変化はアニメならでは。

傑作と思われる第11話「殺人ホテルだよ!全員集合!!」も「ドリフ」的演出をさらにクローズアップしたつくりなので、楽しめる回でした。家永カノの作画もかなり力が入っていたと思います。作画だけでいえば牛山と杉元の柔道対決も良かった。杉元の一本背負いからの牛山の裏投げへの流れが、壁のぶち破り方と相まって大変爽快でした。

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(今までの中では)作画が大変良かったのですが、家永カノがどちらかというと「ただの妖艶な美人」になっていたのがつまらなかったと思います。また、旅行者の夫婦を殺害するシーンでも衝撃的な全裸シーンが無くて、そういう意味では猟奇性はかなり抑えてましたね。


反面、防衛スイッチが入った杉元が「ただの妖艶な美人」を容赦なくハイキックで蹴り飛ばすシーンは見ごたえがありました。「男女平等キック」と言われているアレです。明らかな「ぶりっ子」で釈明する家永カノも一興でしたね。アニメならでは面白さ、と言えるでしょう。

もっとも、作中では家永カノが女装者であり、人肉を食しているニュアンスの表現はありましたが、原作ほどの明確な描写ではありません。女装とカニバリズムは相当抑えられていたと思います。

この抑え方で人間剥製師の「江渡貝くぅん」、変態けものフレンズ「姉畑先生」、杉元の偽アイヌ村殲滅、ラッコ鍋など、描けるのだろうか?と。


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狂気乱舞の「人皮ファッションショー」は果たして観れるのだろうか??

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「ゴールデンカムイ」 変態のパイオニア 辺見和夫篇 [ゴールデンカムイ]

美しい。滅びる刹那のその悶え。

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”殺したい。殺されたい。相反する願いの包括”

本名:辺見和夫(ヘンミカズオ)
職業:脱獄後はヤン衆(ニシン漁の季節労働者)
属性:殺害欲求と、(抗った上での)被殺害欲求。
年齢:不明。ただし、年齢は鶴見より上、牛山より下という推測あり。
その他:クセがなく、人当たりは大変よい。
モデル:ヘンリー・リー・ルーカス(1936~2001)
アメリカの連続殺人犯。全米17州で300人以上を殺害している。
モデルではありますが、名前と殺人衝動だけのような気もします。


ゴールデンカムイ・アニメ版「殺人ホテルだよ!全員集合」では、とうとう家永カノが登場しますね。
家永カノについては先のブログでも書いていますのでどうぞ。
アニメ版の素敵に「煌めく」辺見さんもとても良かったです。



辺見さんは「人殺し」に臨む「死」の欲動に憑りつかれた変態。「ゴールデンカムイ」における変態キャラのパイオニア的存在。

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辺見さんと言えば「玉切り包丁」。
もちろんニシン加工に使う普通の道具です。



辺見さんが興奮するのは「死に抗う姿」。人間が「死に抗う姿」を見たくて、何人も殺す。息をするように殺す。
滅びる刹那のその悶え。なんと美しい。そして、いつの日か、私も(抵抗した上で)殺されたい。死に飲みこまれたい。そんな「殺したい」「殺されたい」と相反する2つの願いを包括するのが辺見さんなのです。

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自分が殺されるところを想像してあそこが煌めいています。



白石吉竹は網走監獄で収監されていた時に辺見と知り合いましたが、人当たりの良い常識人だという印象を持っていました。白石もちょっとしたことで助けられたことがあります。
しかし、その印象こそ辺見和雄という「殺人鬼」の隠れ蓑。だからこそ、彼は不気味さ、異常さが際立ちます。
同時期に収監されていた牛山も「もはや行動が読めん」と彼についてコメントしています。


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まさに恋する乙女たらん


作中でも語られていますが、彼は幼少期に弟の死を目撃したことが大きな原因です。
辺見の出自は不明ですが、裏山に竹林がある家で育ったと独白しています。
そこには大きなイノシシが住み着いており、ある日そのイノシシに彼の弟が食い殺されるという事件が起きました。弟が必死の抵抗の中、恐怖のうちに絶望して死んでいく目を辺見和雄は目の当たりにします。極限の状況下で圧倒的な力に呑まれ、命の消えゆく様を己の無力さとともに脳に刻み込んでしまいます。彼はその目を思い出す度に「誰でもいいからぶっ殺したくなる」と。

圧倒的な力の前に、弟を救けてやることができなかった無力さ、不甲斐なさ。それを受け止めることが出来なかった、認めたくなかった心理的要因もあるかもしれません。

杉元も戦争で「殺されない為」に相手を殺し続けてきた男です。どれだけの強さがあっても相手を殺さねば殺される理不尽の真っただ中。間近で殺した相手の顔を忘れた事は無いし、まともに死ねるとも思っていないのです。





ある意味、杉元とは似た者同士です。日常生活レベルではどちらも人当たりが良くて優しくて常識人。

でも、前を見て後ろを見たら辺見さんはもう人を殺しているくらいのもの。杉元も、(アシリパさん絡みだと余計に)一瞬で戦闘モードのスイッチが入ってキリングマシーンになってしまう。
どちらも感情で動いていないし、感情が働かなくなる。

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辺見さんの切ない願い。


あらゆる抵抗を無力化された上で殺されたい辺見さん。もちろん本気で殺しにかかってきます。
その二人が感情をまったくぶつけ合わない「殺し合い」は名シーンです。
恐怖も憎しみも怒りもそこにはありません。
「愛」は・・・・?

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なにこの純愛物語・・・??
冷静に実況して自分を高めている辺見さんが凄すぎる(苦笑)。


「ゴールデンカムイ」アニメ版の第8話ではより一層ピュアなラブストーリーに演出しているのが可笑しくてたまりません。原作でも辺見さんの心理描写が無駄に細かいのですが、西友が心の声と通常の台詞の演じ分けを上手くしていたことと、戦闘シーンでの杉元の台詞が感情をこめていない「棒読み」に近いこともあり、とても面白い仕上がりになっています。
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股間の煌めき方が分かりやすくて素晴らしい上にBGMが厳かすぎるだろ・・・(笑)



よくあるパターンとしては、自分の意とは真逆の情けない死に方をすることが多いのですが、辺見さんは絶頂の中で最高に煌きながら死んでいきました。その姿に呆気に取られた読者も多かったのではないかと。
私も姉畑先生でそんな感じでした(笑)。辺見さんは「悪人」であり必ず「報い」があるという物語上の勧善懲悪が成り立っていないのです。また、安直に「同性愛”→”笑える」「変態”→”悪人」という部分で”→”がそのまま使われることはありません。


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「不死身の杉元」と呼ばれて武勲抜群の元・兵士である杉元と殺し合いをした挙句、大海の頂点に君臨するシャチ(レプンカムイ)に襲われて殺されるという、最高の幕引きをむしろ賛美している気すらしてきました。殺人鬼だけど「よかったねぇ・・・」と思ってしまう。
もっとも、シャチによってかっさらわれるこのシーンは読者も驚いたんじゃないでしょうか。

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それは、ずっと追い求めていた理想の相手や自分を理解し受容してくれる相手と出会ったときの圧倒的歓喜、圧倒的ときめきの描写が上手いこともありますが、誰でもが持っている自己承認欲求なのかもしれません。嘘でもいいから「理解」が欲しい。
これは「江渡貝くぅんと鶴見中尉」でより鮮明に、そして感動的に描かれています。
ぶろぐ えどがい6e2c16bd.jpgこれもまた、もうひとつの運命の出会い。




生と死の狭間で張りつめる欲望が物語の天秤を動かしている、と作者の野田サトルは語っています。どれだけの悪人であっても変態であっても「断罪」されることはない、と。
倫理や道徳が秤にならないが、かといってクズほど得をすることも無い。


「生」というA点、「死」というB点を結ぶ直線状にはない、任意のC点で動的バランスを取るのが「欲望」。そのC点はまた別のA’点やB’点になり、またそれは欲望C’点によるまた別の三角形(登場人物)を描くのです。



・余談
辺見さんと行くニシン漁と加工解説は分かりやすくて面白いですね。

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雑感流し書き 春日大社と春日大社のすべて展

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この近くに宝蔵院跡もあるので見逃せません


土曜日はもともとの予定がなくなったので、代わりに奈良国立博物館の「春日大社のすべて展」と春日大社に参拝してきました。先日のおついたち参りの時に神職さんと雑談になった時に「興福寺」の話題が出たので、それがきっかけです。春日大社と興福寺と藤原氏と・・・ある意味、本願寺や根来、比叡山にも劣らないですね。


〇奈良にあふれかえる外人

まぁ、外国人(ほとんどがC国&K国)の多い事。鹿がいるので無料動物園の感覚なのでしょうか?

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正直なところ、鹿島神宮の鹿よりはるかに待遇が良い。
おかげで(あまり表ざたにされないが)農作物にも被害が甚大。



外国人は、時期的なこともあってけっこうな割合で「ショートパンツ」スタイルの女の子(ただし年齢問わず)がいるのですが、「ショートパンツ」ではなくてただ「短パン」に見えてしまうのです。

日本でいう昭和のおばちゃんスタイルを脱却しつつはありますが、生活感というか、(セクシーではない)生々しさというか、嫌悪感はないけれどなにか独特な雰囲気・・・。アジア人特有のギラギラ感がにじみ出ていて少なくともファッショナブルではないのです。
(あらゆる事態において生存本能最優先という、そんな感じ)
正直、若い子でも「女の人っぽいカタチ」をしている何か・・・にしか見えません。

欧米人でもそんなところはありますが、まぁそれは「太ってる」ってだけのことが多く。

おそらく、日本人に比べると「体幹や脚に締まりがない」ことが原因のひとつかもしれません。
C国でもK国でも、男女ともに歩き方がダラダラで大変にきたない。欧米人は骨格からして違うのでまたちょっと異なります。筋肉があるかないかというより、体の使い方や習慣からくる引き締めが無い、そんな感じですね。
正中と軸、丹田・・・こういった身体の習慣や「肚」などの文化的な表現があるおかげでもあります。


〇手水も使えんのかぃ
春日大社も人でごった返しています。参道もちょっと歩きにくい。とうぜんのことながら鳥居で一礼する人間はほとんどいません。さすがの私もちょっと恥ずかしい!、と思いながらもやります。
参道の正中を避けるのを知るわけもないか・・・と思いながらテクテクと手水舎へ。


子ども(日本人)が柄杓で水をすくって手にかけて遊んでいますがその水は下の水盤へジャバジャバジャバジャバ。別に珍しい事ではないし・・・と思いつつも、つい「手を流した水は水盤に落としてはいかんよ」と軽く教えてあげました。教えた後はサッと離脱。子供がこれなら親もお察しモノの可能性あり。

手水の使い方といえば神社仏閣の基本中の基本。「禊」でもあります。かなり重要な過程なので、今またこの作法を見直しの真っ最中。



帰り際にその手水舎を見たら、今度は大人が水盤へジャバジャバやってましたとさ。



〇「春日大社のすべて展」
傾向として神事や行事用のモノが多いので、そっちの方面にあまり興味が無ければちょっと弱いかもしれません。伊勢神宮の「徴古館」と同じですね。

鉄鉾がありましたがそれは戦闘用ではありませんよ~儀礼用ですよ~。
「これで戦っていたんやろか」と云うおばちゃん。


印象に残ったものをいくつか。

「赤糸威大鎧(梅鶯飾)」
日本の武士が「重装騎馬弓兵」であり、その何たるか、を教えてくれますね。
弓矢の射撃戦では安心感があります(笑)。

「鼍太鼓(だだいこ)」
雅楽に用いられる大型の太鼓といいますが、大型というレベルではありません。
軽く直径1mはあろうかという太鼓にさらに「火焔縁(かえんぶち)と龍」があしらわれ、それはもう巨大な威容を誇っておりました。見事です。

「直刀・黒漆平文大刀拵」
日本の「ドラゴンころし」です。しかし、これはもうロストテクノロジーですねぇ・・・。
鹿島でもお目にかかりましたがいま再び鑑賞することができました。


「能装束 縫箔 松藤揚羽蝶文様」
文字通り、松と藤と揚羽蝶の文様がある小袖ですが、何をどうやったらこういうデザインを思いつくのでしょうか。安土桃山の「辻が花」のように大胆で豪華、それでいて能装束らしく抑えめの主張。


目録や日記、そういった書簡もけっこうありました。もちろん鎌倉や平安期のものがほとんどですが、千年近い前の書簡の字が読めるってのもけっこうスゴイ事ではないかと思います。

それだけ古いものがそれなりの状態で残っていること。
学者でもない一般人が漢字を拾い読みできること。

古より国体が続いている上に、国民の知的教養レベルも高い・・・。

「時空を超えて・・・」というのを地でいけるのがとても有難いことですね。



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今月のおついたち 2018-06

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画像は尾山神社です。


遅れに遅れて6月6日におついたちのお参りです。

今日は奈良@秋篠寺で一年一回の秘仏御開帳がある日で、けっこうな行列になっているはず。
大元帥明王(だいげんすいみょうおう//密教では”たいげんみょうおう”)の御開帳です。とても朝が起きれなかったので行けませんでしたが。

大元帥明王は国家規模での密事であり、国難に際して勧請される修法だそうです。
インドの魔神と日本の精霊・神霊が習合した、日本独自の秘仏です。秋篠寺自体も単立の寺なので(とうぜん皇室の息がかかっておりますが)そういう意味でもいろいろと特殊ですね。
ここは「豊満、贅肉なし、美貌だが媚びることなし」で数々の芸術家を魅了している「伎芸天像」と作家・五木寛之が紫煙をくゆらせた本堂前のベンチ(休憩所)が有名です。


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今日はまた「芒種」:麦を収穫し稲を植えるとする二十四節気。二十四節気の前後はだいたい雨が降るのですが、本日の雨はやや肌寒さを感じます。禊の雨となればよいのですが。


今月は簡略参拝とさせてもらいましたが御厚意で昇殿させていただきました。平服で失礼ですが、心ばかりの神恩感謝を奉じて参りました。
今月末の「夏越の大祓」代わりと言っては何ですが、半年の感謝の意味で祈祷をお願いしたところ、
(祈祷として)夏越の大祓をしていただけることになりました。
※うちの氏神様では、「夏越の大祓」は参列できる「大きな行事」としてやっていない

ちょっと楽しみです。

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〇今月の御神前チョイス
・氏神様への奉献酒
「桂月 秋津穂特別純米酒60」土佐酒造

・自宅の神棚
「桂月 超辛口 特別純米」土佐酒造
「Fu」 冨久錦
「福知三萬二千石 Sweet&Sour 純米大吟醸」東和酒造

「桂月 超辛口」というのは量り売り分です。私も家族も甘系の酒しか飲めないので、いちど試してみようと思いました。辛口だと消費スピードが遅くなるので勿体ないということもあります。

私が「辛口は苦手なんですが、それは”超辛い”のですか?」とド素人のように問うと、
「日本酒はお米からできているので基本、甘いのです。辛口といっても、その甘さが抑えられている、または低いという意味合が強い感じですね。」と酒屋の御主人のコメント。
「焼酎的な辛さであるとか、酸味であるとか、人によってその好むところは異なります」とも。


お酒のチョイスは8割がその時の「勘」と「気分」。実は銘柄もよく知らないので聞かないでほしい(笑)。

傾向として、
「アル添はよほどのものか、店主のススメが無い限り、まず選ばない」
「辛口は避ける」
「大手酒造は絶対に買わない」
「基本的に試飲しない(参拝前に行くことが多いため、出来ない)」

アル添については店主によって蒙を啓いていただいたので、縛りは結構緩くなってきています。
このお店のアル添だったら大丈夫かな?と。


「福知・・・」は甘くておいしかったので再度のチョイスです。
「Fu」は常時ストックです。


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