SSブログ

暗殺教室 哀しきカルマ [暗殺教室]

暗殺カルマ2015061515565514a.png

「暗殺教室」E組分裂編もどうなるでしょうね。


「殺し屋と標的」
それこそが先生と生徒を結ぶ絆であり、約束であったが、
殺せんせーの生い立ちと過去を知り、「現実」に向き合わねばならなくなったE組。
楽しい思い出ばかりが脳裏をよぎるが、残された期日は少ない。
渚が「敢えて生存の道を模索する」という提案をするが、
中村さん・寺坂組など、一部生徒が反発。
やはり「殺す」べきだと主張。

終始様子を見ていたカルマが口を開く。


カルマは渚を挑発し、喧嘩をして、結果殺せんせーの提案で
「サバイバルゲーム」で白黒つけることになる。


一部では状況を進展させるため、起爆剤代わりの「演技」とも
云われている。
カルマの計算高さ。磯貝のようなリーダーとしてではなく、
フィクサーとしての大衆操作。何よりも停滞状況の打破を考えてのこと。

渚に喧嘩をふっかけたのはよいとして、どういう落としどころを
考えていたのか。

反面、渚に対する「嫉妬」的な感情があることは以前から描かれている。
渚の予想外の反抗でその抑えが利かなくなってしまったのであろうか?


少々展開が読みづらいので、内容が的外れに成り過ぎたら
申し訳ない。


「小動物のメス」発言と並んで、「ガチギレカルマ」と云われているように、
赤羽業の激昂っぷりが話題になりました。

悪魔的な様相を呈していたけれど、ただ、それは鷹岡先生の「闇落ち」、
茅野カエデの「暴走」、殺せんせ~の「死神時代」と比較しても、
実はそう大したことはないんですよね。
あくまでも常人の範囲内。想定内。
(逆に云うと中学生らしい)

暗殺24239774604.jpg
鷹岡は渚への復讐とともに生徒を(生物兵器で)皆殺しにしようとします。実際、治療薬を爆破しているのでその意志と行動は明確。
雇われた殺し屋たちが「これは治療薬を渡す気が無いな」と判断していることからも
本気度がうかがえる。


暗殺4BBE38390E383AC003.jpg

茅野カエデは隠しに隠した触手の一撃&トラップで暗殺することに失敗し、
第二次襲撃では正面戦闘において意図的に活動限界を突破し、暴走・特攻。
人間をやめる寸前まで至る。

ちなみに、ビッチ先生の言葉を借りるなら二人とも
「感情のままに殺すのなら(そんな殺しは)それはもう動物以下」。

暗殺e680ca9a.jpg
殺せんせ~の死神時代。これは逆のパターンですが、死体の山を築いてきたそんな稀代の殺し屋、
そして最新鋭の実験体が「弱さ」を求めた結果の変化です。

殺すことはできても、殺させない・死なせないことはまったくできなかった。
「無力さ」を思い知った結果でしょう。


ところがカルマは、いくら頑張っても「枠内」にしか収まらない。
変身はできない。
文字通り、目の色が変わるまでに激昂した。したけれど、それはそれでしかない。
鷹岡のようにも茅野のようにもなれない。
そして、「力を欲した」イトナにとってのシロのような力の供給元&参謀もいない。

カルマは「(暗殺=殺せんせーを殺す)才能」を欲したが、誰もいない。


暗殺E69A97E6AEBAE6.jpg
たしかに抜きんでた才能・あふれんばかりの才能があり、ほとんどのことは努力しなくても
出来るし、また仮に上手くできなくても「興味ない」でスルーしてプライドの自衛もできた。
殺せんせーに一撃を食らわせたこともある。
成績も学年トップ。
「自分にはないモノ=人の才能」という気づきも見せた。


ただ、カルマの真意は現時点ではわからない。
「殺せんせーを殺さないで生かす道」を模索しようという渚を見て
どう思ったのか。



渚を侮辱し、挑発し、渚の態度にキレてみせた。
挙句、「喧嘩」を仕掛けて、負けた。

渚に「飛びつき三角締め」を食らわされたのだ
渚を数度突き飛ばし、ネクタイを掴んだところを逆に飛びつかれて極められた。

不覚である。
言い逃れのできない不覚である。

暗殺dc9d3231.jpg
先述したが、殺せんせ~に初めて傷をつけたほどの不意打ちテクニックや
タイミングを読むことに長ける。
「喧嘩」なら相手が高校生でも負けたことがない。
本職の殺し屋を退けたこともある。
皆を指揮してシロ&イトナの襲撃を追い返したこともある。

暗殺2015061515565773a.png
カルマの力量ならば、あの状況で「飛びつき三角締め」ほどの
大技を食らう方がおかしい。
客観的に見て、カルマならば食らっただけで「大恥」であり、
渚であれば食らわせただけで「名誉」である。
殴りかかられての制圧という流れであるから、余計に渚の大義が際立つ。


「喧嘩なら100%俺が勝つけど」と、かつてカルマは言った事がある。

文字通り、「喧嘩」を仕掛けた。ただ、喧嘩と格闘を区別しているか
あるいは同義かどうかは少々分かりづらい。

三角締めを食らわせたあと、木村が「カルマに格闘で勝てるやつなんて・・・」と
コメントしている。

渚が三角締めを決めた後は格闘に移行しているのかもしれない。


「格闘(=戦闘行為)」ならば、暗殺者では勝ち目が薄いことをカルマは知っているはず。
鷹岡対渚を見てもそうだ。
烏間先生曰く「堕ちても精鋭軍人」。
鷹岡一戦目@油断しきっているところに渚の暗殺才能を生かした不意打ち
鷹岡二戦目@鷹岡が正面戦闘を挑むが、ロブロに教えられた技を使い、リセット成功。
         そのまま撃退。

そして「弟子死神対烏間先生」を見て充分にわかっているはず。
まともに戦えばいかに渚と云えども勝ち目は薄い。

ならば、暗殺者である渚にどう対処すれば良いか、カルマの資質なら
わかっているはずである。
しかし、あの状況からいきなり「格闘」に持ち込むことは難しいだろう。
カルマが理由もなく急に渚を一方的に襲撃した、だけにしかならず、
また殺せんせーが見逃すはずがない。

「喧嘩」を仕掛ける→渚の反撃を持って「格闘」に移行して撃退する

という計画だったのであろうか。


その結果、「喧嘩」を仕掛けて、「格闘」で負けた。
鎮圧されてしまった。

たしかにカルマがやった「喧嘩」としてのペース・主導権の取り方は
渚には過剰すぎるくらいのものだ。
ここで渚が殴りかかっても、おそらく当たらない。

このような状況から繰り出す技などほとんど見切ることができるはず。

しかし、油断した。

渚の(暗殺の)才能と、渚の努力を甘く見ていたことが如実に表れてしまった。
渚の暗殺の才能は本職の殺し屋であるビッチ先生の襟に着いたシールを
気づかれずに取るほどのレベルに達している。
クラップスタナーも、モブとはいえ本職の殺し屋に通用するレベル。

飛びつき三角締めは烏間先生に教えてもらったものだ。
ロブロのように気まぐれで教えたものではなく、烏間先生は護身術として希望者に教えていた。
カルマはサボっていたので知らなかった(興味がなかった?)。


渚は「殺気を気取られず接近する」「本番に物怖じしない」「相手の意識の波長を読む」ことが
ずば抜けているだけで、格闘技のセンスがあるわけではない。
単純に格闘センスだけならカルマの方が上である。
(カルマは烏間先生の防御テクニックを見て盗み、実践するほど)


とはいえ、絞め技・寝技の類は打撃と異なり、教えてもらわないとほとんどできない。
喧嘩で使う・使える技ではない。
さすがのカルマも才能だけでは無理である。
とうぜん、対処の仕方も才能だけに頼るのはしんどい。


暗殺201506151556583ef.png
膝をついたカルマは馬鹿力を発揮して、腕ごと渚を持ち上げ、
一本拳で急所を狙おうとするところで、止められてしまう。
とうぜんの対処であるが、カルマの表情から見て状況は厳しい感じだ。
右腕は使えない。頸動脈も圧迫されている。
渚の締めが甘いとはいえ、ここから格闘に移行しても、いかにカルマと云えど不利過ぎる。

「こいつ・・・」という発言からもわかるように、明らかに冷静さを欠いている。
予想外の驚愕と激昂、物理的にも圧迫されている。
天才肌の「ストライカー」にとって絞め技や関節技を食らってしまうのは
屈辱的であるし、不安感も募る。

喧嘩とは違い、格闘には冷静さが必要だ。
あの鷹岡でさえも(二戦目)格闘前には沈静さを取り戻していた。

今のカルマに、殺し屋と対峙した時の冷静さはみじんもない。
渾身の一本拳が渚の目や急所にヒットしたとしても、渚の強い意志をもってすれば
締め落される方が早いかもしれない。


カルマの意図がどうあれ、渚に後れをとったことは間違いのない事実。



ただ、渚も不用意な発言や行動が多い。

「暗殺力はカルマ君の方が上だし」というのは皮肉にしか聞こえない。
現状で暗殺力だけならクラストップなのは揺るぎの無い事実。
渚の自己評価が著しく低いせいでもあるが、これは
カルマでなくても苛立つ可能性は高い。


暗殺20141217.png
「カルマ君は殺せんせーが嫌いなの?」
カルマはおそらく感情論をぶつけてこられるのが嫌いなのではないかと思われる。
あるいは、渚は感傷に走り過ぎていると感じたのではないか。
それに、カルマは殺せんせーのことが大好きなのは間違いない。
それゆえに誰よりも悩んだとは思う。

クラスの中ではもっとも親しい渚とカルマ。
カルマは心中「渚君、ああやっぱり気が付いてないんだ~」と
諦め半分怒り半分だったのではないか。

渚が周りを見ていない、見えていないとカルマは感じたかもしれない。


そして「飛びつき三角締め」を使ってしまった事。
関節技や絞め技の類は「極めるか・極めないか」しかない。

極めれば気絶するか、骨が折れてしまう。

極めなければ反撃を許してしまう。
極めたくなければ、相手の降参を待つしかない。
相手が降参しなければ、相手はそのまま気絶してしまう。

極めても極めなくても、関係性があれば確実にひびが入る。
喧嘩には使えない。

一発イイのが入ってKOするのとはまた意味合いが異なるのだ。
打撃は「偶然性」の余地があるが、関節技にはその余地がない。

実は残酷な技である。友達には使うべきではない。
カルマだって、これが極まれば急所攻撃なりナイフなりを使うしかない。
双方ともに追い込まれてしまうのだ。

といって、渚が殴ったり蹴ったりしても通用はしない。
渚の両腕<片岡さんの片腕である(笑)。
渚も怒っていたので、この選択はやむを得ないところはある。



「分裂の時間」は情報量が多すぎて、なかなかまとまりがつかない。
またあらためて。


カルマ&渚が突出しすぎて、真っ先に反対を表明したカルマ系の天才肌である中村さんや
復帰した茅野カエデの陰が薄くなってしまったな。

天才ギャルの本気は茅野カエデの「思い込んだら一直線」に匹敵するくらい手ごわいのだが。



意外・・・でもないが、茅野カエデが「触手込みの瞬間火力ではクラス一」を
自負していたことをカルマが知ったらどう思うであろうか?


そうなると、また茅野カエデの見方も違ってくるのが面白い。



暗殺教室143話_s-300x242.jpg
あのキスを思い出して死にそうになる茅野カエデ

ちなみに、

渚の戦績
鷹岡撃破(2回)、さくらちゃん籠絡、ユージ君籠絡、モブ殺し屋一人撃破、触手茅野救出及び籠絡

カルマの戦績
殺せんせーに初めて傷を負わせる、第二次イトナ&シロ襲来をクラスを指揮して撃退、
グリップ撃破、2学期中間学年2位、2学期期末で学秀撃破(学年1位)


主人公補正があるので順当。


nice!(1)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:コミック

nice! 1

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。