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暗殺教室 雪村あぐりと茅野カエデ [暗殺教室]

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「2人が初めて触れ合ったのは・・・三日月が生まれる6時間前。」

現在、「暗殺教室」の「過去の時間」、つまり過去編が連載中。
殺せんせーの手足が二本ずつだった頃。
過去編が進むにつれて、「死神(弟子)編」以上に
「128話ショック」以来の茅野カエデ襲撃が重みを増してくる。

そして、殺せんせーとあぐり、渚とカエデはひとつの対比であることは
言うまでもない。




殺せんせーが元・死神で、実験体だった。
雪村あぐりが研究助手でE組の担任で、捨て駒的な見張りだった。
柳沢が新進気鋭の研究者で、あらゆる犠牲をいとわなかった。
そんな研究室でのお話。


雪村あかりは昼間はE組の担任で、夜は研究所勤務。
仕事は実験体の見張り。たとえ人質になっても損失はない、と柳沢。

死神はスラム出身で戸籍もない殺し屋。実験体として過ごしながら、脱出の機会をじっと伺う。
そしていつか得るであろう新たな力に期待を寄せている。
研究所内でのあぐりの権威は低く、人質としての利用価値も無いと判断。
いっしょにすごす中、あぐりの着ている「変なセンスのTシャツ」から興味を抱くようになる。


柳沢の研究の内容と目的を理解し、あぐりにおちこぼれのE組を担任させることは
むしろ将来を有望しての研修&人件費削減であると(未だ出会わぬ)理事長の意図を見抜く。
それほどの頭脳と観察力を持つ死神でありながら、あぐりのセンスだけは理解できない(笑)
しかも指摘しても直らない、直そうともしない。頑なに貫こうとするあぐり。

「理解のできないモノ」に対してからか、
(人質価値がないため洗脳もするつもりがない)次第に死神からも
近づいていく。



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弟子に裏切られた結果がこの人体実験であることを告白すると、
それは弟子を「見て」いなかったというあぐり。
弟子はあなたに見て欲しかったと諭す。

「(人心掌握のためにも)見ていたんですけどね?」
これまた理解できない死神。

実験が進んで、時に苦しみのた打ち回ることがあっても、
時に身体の一部が変化してしまっても、まったく変わらぬ視線を
投げかけるあぐりに「これが見ることか・・・」と、理解を示す。

よくあるパターンであるが、あぐりと出会い、実験が進み、
死神は体も心も変化していく。
雪村あかりの世界観を知ることも大きい。


研究所の収監室で出会って一年目。
あぐりは「今日をあなたが生まれた日にしませんか?」と。
死神もこのプレゼントを受け取り、感謝の意を示す。


あぐりは教師として去年は上手くいかなかったこと、
柳沢から今年で教師を辞めて研究職に専念しろと言われていることを伝え、
支えてくれた「死神」に感謝を渡して、最後の1年を頑張る力を与えて欲しいと願う雪村あぐり。
この最後の1年は、今のE組の生徒たちのこと。

ただ、2人の間にはアクリル隔壁があり、接触は不可能。
その時、「死神」がカメラにも映らない極細な触手をだし、手の形を成して雪村あぐりに触れる。
「脱出のリスク」を犯し、感謝を伝えるのだった。

これがあの悲劇の6時間前。
月が三日月となり、死神が触手生命体となり、あぐりが死に、
そして妹・あかりが現場を目の当たりにする。

あかりが復讐者・茅野カエデとなった時でもある。


姉である雪村あぐりが「誕生日」を贈り、
妹である茅野カエデが「殺せんせー」という名を贈る。

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あぐりの妹であり名付けの「親」が殺意をもって迫ってくる。



あぐりと出会い、死神は変わったハズであったのに、


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殺意も、あぐりの妹であることも、まして「触手」を持っている事さえ
見抜けなかった愚かさ。

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あぐりと出会って「見る」ことを知ったはずなのに、

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目の前に、あぐりの妹が暗殺者として、復讐者として立ちはだかっている現実を見て、
殺せんせーの背中は何を語っているのであろうか。


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小柄なカエデよりも小さく見える殺せんせーの体。
このような描写は今までにない。



殺せんせーとは別に、観測とデータという点で観察力があるのは律。
彼女にも見抜けていない。(矢田さんのバストの成長を見抜くほどだが)
もっとも、律とカエデの絡みはあまりなく、意図的に避けていた可能性もある。
また、律自体、おそらく雪村あぐりのデータは持っていないだろうし、
クラスでの利害関係や自分の成長、暗殺に直接関係がない、
と判断した要素は無視するのかもしれない。



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強烈な触手の一撃以上に、茅野カエデ=あぐりの妹が発する憎悪の言葉や
凶変していく貌こそが最大級のダメージであることがうかがえる。

同時に、命を捨てることで触手の力を最大級に引き出している。
カルマの時に「絶対に見捨てないので、安心して(崖から)飛び降りてください」とまで
コメントした殺せんせーの存在意義すら揺るがす大いなる精神攻撃である。
もちろんカエデがそれを目論んでいたわけではないだろうが。


ある意味において、「弟子の裏切りの二の舞」を犯してしまった殺せんせー。

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唯一、E組の生徒と築き上げた信頼関係だけが最後の砦。

殺せんせーはその「あり方」において厳しい。
自爆テロまがいのことや、数や威力に頼るいい加減な殺し方を戒める。
徹頭徹尾、用意周到。殺し方に美学や作法を求める。

「触手」というのもある意味、借り物だ。
あくまでも人間として、そして「中学生」らしく、暗殺することを強く求める。

その「触手」を独力でコントロールし維持した精神力は驚嘆に値する。
しかし、「今までのは演技」とE組からも外れ、殺すことに執着し人外にも
成り果てかけたカエデを認めるわけにはいかないのだ。


無害だと思っていた小動物がとんでもない「毒」をもっていた怖気。

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結局コレなので(笑)、
「茅野カエデ」としてクラスに復帰することは難しくないだろう。


過去編は5時間目に突入だが、雪村あぐりの死の真相、柳沢がシロに身をやつす経緯、
「反物質」の行方、真相を知ったE組etc・・・未だに登場しない「大石内蔵助」は誰なのか?
展開が楽しみである。



アニメ版も第二期が製作決定のようで、できれば個人回にもスポットを当てて欲しい。



所感として、アニメ版の茅野カエデは原作よりもちょいちょい可愛い。


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京都に来たので「抹茶わらび餅たべた~い!」と云ったところ、
「毒を入れて殺せんせーに渡しましょう」とつっこまれ、
「もったいないよ~!!」 アニメオリジナルの演出である。



修学旅行での拉致事件の一幕だが、
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不良に「最ッ低ー・・・」とつぶやくところだけは
目も声も「雪村あかり」になっている・・・ような気もする。


明確に面白いのは倉橋さんの声芸。
気の入っている時と気の無い時の差が面白い。
ああ、やっぱりそういう性格なんだーー、みたいな。


アニメは、生徒の裏設定がちょこちょこ反映されているので
あの展開の詰め込み&速さの割に見ごたえがある。

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