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[タタリ]印・中・日の合わせ技

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ここ1,2か月ほど、神社仏閣の文化財への汚損・破壊事件が続いています。

「苔寺」では仏像まで盗まれてしまいました。
最近でも清水寺や宇佐八幡も被害に遭いました。

いたずらではなく、まぎれもない犯罪です。
「文化財の破壊行為」です。

万引きと同じで、いたずらなんて言ってしまうからダメなんだ・・・。



すでにご存じの通り、福岡「警固神社」のおいなりさんが4体も破壊されてしまいました。

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警固神社の「おいなりさん」4体破壊 深夜の天神で犯行か [福岡県]
西日本新聞2015年04月25日 16時44分

25日未明、福岡市中央区天神2丁目の警固神社で、境内にあるキツネの石像4体すべてが破壊されているのを巡回していた防犯ボランティアの男性が見つけた。
連絡を受けた神社が福岡中央署に通報。
署は器物損壊容疑で調べている。
警固神社や同署などによると、石像は土台を含めて約1・5メートル。
警固神社の南側にある「今益稲荷神社」の拝殿前にあった。
うち1体は土台ごと倒され、首から先が折れていた。
別の1体は首から先が折られ、2体は像だけが土台から落とされていた。
このほか、境内にあったのぼりのうち1本の柄が折られ、駐車中の乗用車のフロントガラスが割られていた。
25日午前0時半ごろ、巡回していたNPO法人「日本ガーディアン・エンジェルス福岡支部」の男性が発見した。
警固神社によると、24日午後10時ごろには異常がなかったといい、約2時間半の間に何者かが境内に入り、悪質ないたずらをしたとみられる。
奈良県や京都府を中心に11府県30カ所以上の寺社などに油のような液体がまかれる事件が相次いでいるが、署によると、
破壊された警固神社の石像からは油性反応は出ていないという。
同神社のキツネの石像は「おいなりさん」の愛称で親しまれ、商売繁盛などの御利益を求めて、鼻の先をなでる参拝者が多い。警固神社の前田安文宮司(55)によると、他県の事件を受け、安全対策が必要だと考えていた時だったといい、
「こんな重い物を動かすなんて、1人の犯行なのか」と険しい表情で語った。
警固神社は天神の繁華街の真ん中にあり、夜間にも参拝者があることから、境内には出入りできるようになっている。
5歳の孫を連れて神社を訪れた近くの女性(56)は「ひどすぎる」と絶句。
「『ばちが当たる』という言葉を知らないのかしら」と憤った。

=2015/04/25付 西日本新聞夕刊=

http://www.nishinippon.co.jp/nnp/f_toshiken/article/165148



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日本人なら神社仏閣にいたずらすることには心理的抵抗があります。

まして稲荷系であれば「祟り」があって恐ろしいという思いが強いです。
一連の事件は「日本人」ではない可能性が高いです。
東寺の防犯カメラには「東アジア系の人物が映っていた」と
報道されました。「東アジア系の人物」て報道するマスコミ(苦笑)。

日本人って無宗教みたいに思われがちですだが、無宗教というよりも
普段の思考に宗教信仰に近い何かが当たり前のように組み込まれて
しまっているともいえます。「おてんとうさまが見ている」的な。

その中でもとりわけ強い信仰集めてる神ってのやっぱ怖いです、
いろんな意味で。
まさにその典型が「稲荷信仰」。
俗な欲望を担っている分、祟りもきついと云われます。


中国は民間信仰の「道教」がありますが祟りなんぞは信じていません。
でも、現生利益に結びつかないことは消極的です。
こういう宗教施設を破壊するよりはどちらかといえば「墓地を荒らす」ことの方が
敵対相手を辱めることになるようです。

半島は属国の歴史が長く、宗主国への事大主義から宗教の
破壊と乗り換えを繰り返してきました。
李朝では仏教大破壊が行われて、朝鮮儒教に乗り換えてます。
儒教は孔子であり、人間です。
ローマ法王も「霊的に生まれ変わりなさい」というコメントを述べています。
百済や高句麗などはそもそも民族が違いますので知りませんが、
まさに今の半島は「神」不在の民族です。



「警固神社」を調べてみました。
ここの稲荷は泣く子も黙る「茶吉尼系」です。

日本の稲荷信仰は大別して神道系と密教系の二つがあります。

茶吉尼天は、早い話が元はインドの人喰い夜叉神ダーキニー。
あらゆる生物を貪り食うカーリー(この女神は破壊神シヴァの妃で、
もともと無常な時間を象徴)の侍女。カーリーの属性を帯びているため、
人肉を喰らい、生血を啜る女神でもあります。
全身が赤く、血で満たされた頭蓋骨の杯を持って、髪を逆立てて踊りながら、
人肉を食べ裸で空を飛ぶ魔女的存在。

一方でジャッカルの精とも云われています。
古今東西、ケルベロスやアヌビス、ジャッカルなどの犬系は
「死」を象徴し、司ったりしています。

とよかわimg_0.jpg
荼枳尼天で有名な豊川稲荷

インド生まれで中国を経由して日本に入りました。
空海が密教とともに正式にもたらしたようです。

仏教にとり入られて「毘盧舎那仏」の化身とされた大暗黒天
(マハーカーラ。いわゆる大黒様。ヒンドゥーではシヴァ)に調伏されて天部の仏母となったです。

ちなみに、インドでは日本ほど有名ではないらしい。

ダキニ天をはじめとする天部たちは、表向きは秘仏(彼らは仏法の前に屈したことになっている)
として内密にされていた。
内に秘められた強力な呪力は健在で、これが時に政治的に、ときに宗教の広告塔として、
表社会へと流出。
公式的には空海が密教とともに日本に持ち込んだとのこと。

ヒンドゥー教、密教、神道のハイブリッド。
まさに印・中・日の合わせ技で、現生利益も最高だが、その祟りも最高クラスで
半端ないレベルで現世直撃。扱いを一歩間違えたらアウト。
非常に扱いの難しい部類。

さらに、よく云われているのは、稲荷信仰では眷属・神使である狐が無軌道に暴れると
いうこと。

ただでさえドエライ事になっているのに、
ここの神社の主祭神は、
「神直日神 かんなのびのかみ」 「大直日神 おおなおびのかみ」。
そして「八十禍津日神 やそまがつひのかみ」。

ヤソマガツヒノカミ。
イザナギが黄泉の国から帰った時に払った穢れから生まれた神で、
まさに穢れそのものであり、祟り神の中の祟り神。
反対に、もっとも浄められた時に生まれたのがアマテラス。

ダキニ天など、他部族、他国、多民族が崇めている神というのは
ある意味「邪神」であり、敗者の側の神でもあります。

しかし、ヤソマガツヒノカミは生まれながらの「禍津神」。
それだけではどうにもなりません。

直日神と大直日神は、人間を本来の姿(性善説)に帰し、
不足するものを補充し善事を称揚する「見直し開き直し」の神様ということで、
八十禍津日神を含めて、三位一体となり、悪事を指し示し謝ったことや不正を
よりよい方向へ導く神様とされています。



それにしても強烈すぎます。

この地は大宰府などに代表されるようにもともとが防衛拠点であり、
どうしても対外戦争用の強力な神さまを配置したようです。

ダメ押しは、黒田官兵衛・長政親子に陥れられて謀死した「宇都宮鎮房」の、
黒田家への祟りを鎮めるために建てた神社・城井神社も境内にあります。


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宇都宮鎮房(城井鎮房)は鎌倉以来、豊前の地に一所懸命の領地を持つため、
いわば侵略者である黒田家の国替え命令に不満を抱いて謀反。
一揆がおさまらないと判断した黒田家は謀殺してしまいます。
それ以来、黒田家に祟りを為すと云われています。

また、神功皇后の三韓征伐のときに行われた戦勝祈願の「艾蓬の射法」は
豊前宇都宮氏に受け継がれて代々一子相伝。当主の宇都宮鎮房を謀殺してしまったので
「 艾蓬の射法」を断絶させてしまったのが黒田家。
豊臣秀吉が惜しんだそうです。

もちろんこの神社では三韓征伐の神功皇后も祀られています。


このように強力過ぎる神様ばかりの神社に手を出すことが
どういうことか、考えるだけで恐ろしいモノです。


それ以上に、大事な文化財を汚す・壊す、 「器物損壊」というまぎれもない犯罪行為ですので、
厳正な取り締まりを望みます。
しかし、マスコミは基本的に積極的ではありませんので、風化してしまうでしょう。
犯人が東アジア系の人間または出自がそれと分かるや否や、
報道しない自由を発動させてしまうのはどうかと思います。

広島空港での着陸失敗で韓国人パイロットの逃亡に関しても
もうぜんぜん扱っていません。

逆に、大きな事件なのに急に報道が尻すぼみになっていくのは
ああ、あちらの人かあちらに由来を持つ人達だったんだなぁ・・・と思ってしまうのも
無理ないかと思います。



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